敷金・礼金、引越し費用…そもそも初期費用ってなに? 誰に支払うの?
お部屋を借りて生活をはじめるときには、月々支払う「家賃」だけでなく、敷金や礼金、仲介手数料など、入居前にまとまった金額が必要になります。これをまとめて、「初期費用」といいます。内容を一つずつ解説していきましょう。
必ずかかるお金
敷金…家賃1カ月分が目安。契約を終えて部屋を退去するときの原状回復費用に充てられます。基本的には原状回復にかかった金額が差し引かれて戻ってきます。
礼金…家賃1カ月分が目安。部屋を所有する大家さんに対して、お礼の意味を込めて支払います。敷金との違いは退去時に返還されないこと。最近では礼金なしの物件も増えています。
前家賃…家賃1カ月分が目安。入居する月の家賃を前払いで支払います。例えば2月に契約し、3月から住む場合、3月分の家賃をあらかじめ支払うかたちになります。また、月の途中から入居する場合は、日割り家賃が発生します。
仲介手数料…家賃0.5カ月~1カ月分+消費税が目安。物件の案内や契約手続きを行った不動産会社に支払います。法律で上限は「家賃の1カ月分」と決められています。
火災保険料…シングルで1.5万円、カップル・ファミリーで2万円程度。火災や水漏れトラブルなどに備えて、損害保険に加入する必要があり、損害保険会社に支払います。不動産会社に案内された保険ではなく、個人で選んだ保険に加入することも可能ではありますが、加入証明を求められるケースが多いようです。
その他
保証料…家賃+共益費0.5カ月が目安。家賃保証会社を利用する場合に支払うお金で、戻ってきません。万が一、家賃を払えなくなった場合の備えになります。連帯保証人がいれば不要なケースもあります。
引越し費用…距離と持っている荷物の量、引越し時期によって異なります。シングルで3万~10万円、カップルで8万~30万円と幅があるので、見積もりをとりましょう。
※このほかに、鍵の交換料、害虫駆除代、消臭費用などが発生するケースなどもあります。分からない項目については、不動産会社に確認しましょう。
これに加えて、家具や家電を持っていなければ、購入する必要があります。予算を考えながら進めるといいでしょう。費用を抑えたい場合、友人・知人などから安く譲ってもらうという方法もあります。
上田