ウッドショック
2021.06.04
コラム
リノベーション担当の竹中です。
今回は木材のお話です。
さまざまな場面に広がっている新型コロナウイルスの影響。
それは「木材の価格」にまで及んでいます。
必要な木材が手に入らない!
そんな事例が出るほど高騰し、“オイルショック”ならぬ“ウッドショック”とまで言われています。
昨年春、新型コロナウイルスの影響でトイレやユニットバスなどの製品が品薄となり、納期が倍になるなどの事態が生じました。
たきのぼり不動産でもリノベーション工事の真っただ中で必死に確保に動き、難を逃れましたが、工期が遅れてトラブルに発展したケースもあったようです。
数カ月後、品不足は解消に向かったものの、大きな混乱となりました。
今回の木材価格高騰は主に米国での品不足が原因の様です。
超低金利に新型コロナウイルス禍での在宅勤務普及が重なり米国で住宅ブームが発生。
木材需要が予想外に膨れ上がり、価格は約1年で6倍に高騰しました。
米国では資材高で新築住宅の価格や家賃が上昇し始めており、日本にも輸入木材の価格高騰や調達困難の形で「ショック」が波及しています。
輸入木材を多く使用している新築戸建ての着工延期などすでに影響が出ています。
国産木材にすぐに切り替えることができればいいですが、需要増に追いつかず、こちらも価格高騰・供給不足に陥ています。
いろいろなところで“サスティナブル“=持続可能な社会といわれますが,
廃棄物が多く出るスクラップアンドビルドではなく、
リノベーションならではの可能性をさらに模索していきたいと思っています。